プロデュースは突然に
【公開プロデュース第2話:プロデュースは突然に】
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私はいつものようにとある友人の話を聞いていた。
友人の名前は『T(ティー)さん』。
何をしているのか、はっきりとは知らない。
会ったことも1度くらいしかない。
会った時も共通の友人と3人でほんの数分会っただけ。
ただ、私の数少ない信頼のおける友人達が共通の友人だということ。
そして以前、私の家に転がり込んできた友人がよく電話でTさんと話をしていたことから、私もTさんと電話で話す機会があって、それ以降ちょくちょく電話をする関係になった。
その時点で知っていた情報といえば、
・40歳男性大阪府在住
・私の友人のインターネットラジオのプロデュースをしているということ。
・整体師?みたいなことをしているらしい。
私もインターネットラジオを作る機会があったり、人のプロデュースをすることがあるので、仕事関係の話をすることが多く、てっきりマーケター的なプロデューサーをしている人かと思っていた。
しかし、ある日こんなやり取りがあった。
「今、Mくんに自分のホームページ作ってもらおうとしてるんだけど、デザインとか中身の見せ方とかのプロデュースをヨーコPにお願いできないかな?」(今後、私のことはヨーコPと呼ばれることにする。)
「そうなんですね。そういえばプロデュース業以外にも整体やってるんですもんね。どっちがメインでいこうと思ってるんですか?」
「今は整体の方になるのかな。」
、、、、そんなこんなで、色々と話を聞いていると、実は施術家として独立しようとしていたということを知った。
・整体師になるため?か分からないが、2016年に会社を辞めて起業したということ。
・しかし、まだマネタイズができていないので別の仕事をしつつも整体師としての勉強をしているということ。
・整体以外にもメンタル的な知識が多く、色々な人にカウンセリングをしているということ。
・人のプロデュースにも興味があって色々と勉強はしていること
単にホームページのデザインといっても、ホームページは自分のコンテンツを売るツールの一つ。どんな内容にするか、見せ方にするかはその人の売り出し方に直結してくる。そのため、Tさんのコンテンンツについて色々と聞いていたが、どうやって仕事をしていくか等の内容が固まっておらず、どういうコンセプトでいくか等、一から組み立てないといけない状況のようで、なかなか話がまとまらない。
「なんか、ホームページだけじゃなくてTさんの全体のプロデュースしてるみたいですね。」
「うん。人のことは見えるけど、自分じゃなかなか見えないからね。ヨーコPの力を貸してもらいたい。」
「そうですね。Tさんのプロデュースやりますよ。」
よく考えていたら、だいぶ前から「力を借りたい」といった内容を言われていたような気もするが、私はおそらく他のことで忙しくて聞き流していた気がするということにその時気付いた。
そんなこんなで、ようやくお互いのタイミングが合ったのか、プロデュースが開始されることになったのだ。
Tさんは今まで実績があるような状況ではなく、本当にゼロからのスタートと言ってもいい。
プロデュースというのは、要はマネタイズができるように、もっと利益が出るように戦略などを立ててサポートする仕事。
1の人を2に。2の人を4に。10の人を100に。
そんな風に大きくしていく。
ただ、実績がない人に『0』の人にとっては、まずは『0→1』にし、コツコツ根気よく実績を積み重ねることから始めていく必要がある。
新しいことを始めたいという人は最初に結果が出ずに途中で挫折してしまう人が多いが、Tさんは話を聞く限り、結果が出ずともじっくりと続けて前へ進んでいく覚悟がある人だ。
一方私もプロデュースという新しいことを始めたばかりなので、時間をかけてもいいから自分の力を試しながら実績をつくって徐々に大きくなっていきたい。
お互いの求めていることが合致しているため、すんなりと組んで仕事をしていくことが決まった。
「結果が出るまで、自分たちの生活は各々なんとかしながらじっくりやっていこう。」
友人から同志に変わった瞬間であった。
次回へ続く。
※過去を遡ってブログを書いているため、実際の状況とは若干の誤差があります。折を見て実際の方をご紹介します。