子ども時々オトナ

子供の頃、無邪気に遊んでた私。

いつからだろう。

オトナになってしまったのは。

 

中学生くらいからだろうか。

きっとそうだ。

12歳の時からだ。

 

私の年齢は、12歳の時から止まっている。

12歳の時から変わっていないと思う。

 

変わっていったのは、

私の周りの景色と、

それに影響される私の反応。

 

私はずっと子どもでいたいと思っている。

 

でも、

私が子どもなせいで、今までたくさんの人を傷つけてきた。

 

最初はわからなかったんだ。

 

なんで目の前の人が、そんな辛そうな顔をするのかを。

 

私は何も考えずに行動し、言葉を使い、走り回った。

 

そしたら、友だちが目の前で、何度も泣いた。

 

私には泣いている理由がわからなくて、

ただ、私は言葉を重ねただけだった。

 

あるとき今度は、好きな人から

「眩しすぎる」

そんな言葉をかけられた。

 

今でもそう言ったあの人の顔が忘れられない。

 

彼はいつしか自分から離れていった。

 

 

子どもでいると、誰か大切な人を傷つけてしまう。

 

だから、もっとオトナになりたいと思ったんだ。

自分がオトナになれば、相手のことを優しく受け止めて、傷つけないで済むのだから。

そうして、オトナの私が生まれた。

 

オトナになることで、私は様々な人と付き合えるようになった。

それと同時に、子どもの私をあまり出さなくなった。

 

ただ、本当は、ずっと子どもでいたいと思ってたのに。

 

 

今はどうだろう。

また、子どもの自分が顔をのぞかせることが多くなってきた。

自分の内側から自然と出てくる。

やっぱり、私は子どもでいたいのだろう。

 

子どもの私は、いかんせん無邪気だから、私もコントロールはできない。

気付いたら子どもの私が走り回っている。

 

そんなとき、起きてしまった。

 

また、子どもの私が、大切な人を傷つけたようだ。

 

彼女にその言葉をかける時、

「嫌われても仕方ない」

自然とそんな想いが湧き出て、気付いたら口から言葉が出てきていた。

 

嫌われたとしても、

 

その時

私は

子どもでいたかった。

 

 

その後の展開はどうなるかはわからない。

どうなってもいい方向に流れるから、

あとは流れに任せるだけ。

 

 

ただ、ちょっと昔のことを思い出した。

 

たまにはそうやって想いに耽る夜もいい。

 

虫の音が私の頭の中を駆け抜ける。

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