楽しく仕事をするために必要なこと

先日、社内の若手社員研修で「仕事の作法」というテーマで発表せよという課題がありました。
そこで話した内容がわりと好評だったので、こちらに転載したいと思います。
ほぼほぼ原文で転載しているので、報告書の文調になっていて読みにくいかもしれませんがご了承ください。
仕事をする上での何かヒントになれば幸いです。
はじめに
先日、若手職員に「最近楽しいことありますか?」と聞かれて「最近は仕事くらいかな。」と 答えると
「え!仕事楽しいんですか?」と驚かれた。
確かに全ての仕事が楽しいという訳ではな い。
しかし、現在入社 5 年目であるが、楽しくないと思う時期が続いたときもあり、私に質問し た若手職員もそんな時期だったのかもしれない。
しかし全体的に考えると、そんな時期も含めて “楽しい”と言える。
”楽しいことが仕事くらい”というはどうかと思うが、少なくとも1日のうちに大半の時間を仕事に費やすため、その時間を楽しめた方が日々 を充実した気持ちで過ごせると考えているのだ。
では、なぜ仕事を楽しんでいるのだろうか。
楽しい=自分の好きなことをやっている
楽しいということは”自分の好きなことやっている”ということである。
つまり、楽しく仕事をするために必要なことは、「自分の好きなことを自覚する」ということだ。
“好きなこと”というのは「擁壁詳細設計が好き(マニアックであるが)」といった仕事内容ではない。
“どのような仕事の やり方が好きなのか”ということである。
私は新卒入社後3 年半の間、道路構造物設計に携わり、その後1年間は事業部でコミュニテ ィサイクルや駐輪場の事業運営を行っている。
業務対象は全く別物であり、一見全く異なる仕事 をしているように見えるが、“好きなこと”の切り口から見ると、どちらの業務もやっているこ とは変わらずに同様に楽しむことができているのだ。
部署が変わらなかったとしても、業務内容は時と場合によって変化する。
しかし、対象にこだわらない“好きな仕事のやり方”を自覚していれば、どのような仕事をしても楽しく仕事ができるようになる。
具体例として私の好きな仕事のやり方とそのやり方を通じて実施した業務内容を表-1に示す。
“好きなことを自覚する”方法を身につける
“好きな仕事のやり方”と言ってもピンとこない人もいるかもしれない。そのような人には以下の方法を提案する。
1.今まで考えたことが無かった人
①過去の経験からたどってみる
“好きなこと”というのは今から見つけるものではなく、既にやっていることである可能性が高い。
既に経験していることが“好きなこと”なのである。
私の場合は大学時代の剣道部での経験が挙げられる。
当時、団体戦にて自分のイメージする戦術があり、それを実行できるようなチームを目指してチームづくりを行い、学生最後の大会でイメージ通りの試合をしてとても充実した感情を味わった記憶がある。
この経験は表-1「1.自分の頭の中のイメージを第3者に伝えて具現化させる」に分類され、私にとって、剣道部の経験も道路構造物設計の仕事も事業運営の仕事も対象が異なるだけでやっていることは同じなのである。
②目の前の仕事に本気で取り組む
①が思い当たらない人は「目の前の仕事に本気で取り組む」ことをお勧めする。
自分が好きなのか嫌いなのかは本気でやらなければ分からない。
そのため、本気になる経験を通して自分は何が好きで何が嫌いなのかを把握してほしい。
2.忙しすぎて考える気力が無い人
忙しすぎて、何も考える余裕や気力が無い人もいる。特にこれからの繁忙期(建設コンサルタント業界の話)にかけてはこの状態になる人が多い。
これらの人は“休む”必要がある。
休まなければ気力は回復しないことに限らず、無理をし過ぎると、回復スピードが遅くなる。
そのため、気力が無くなってきたと感じたら“早く帰る”“休暇を取る”等行い自分のメンテナンスに充てる時間をつくる必要がある。
「忙しいから休めない」と考える人もいるかもしれないが、休んでメンテナンスをした方が結果的には頭の回転が速くなり、業務の効率化に繋がり、仕事の結果は出やすいのである。
自分の好きなことがわかったとしても、行動に移せるかどうかはまた別の話である。
それでは、どうしたら行動に移せるのか。
好きなことを“する”方法を身につける
好きなことが分かっているのと実行するのは別である。
「こんな風に仕事がしたい」と思っていても「若手の自分が言っても良いものなのだろうか」と思って上司に言えない人もいたり、「休みたいけれど、仕事がいっぱいで休みが取れない」と思っている人もいる。
しかし、実際にはでは“思い込んでいる人”と言い換えられる。
そんな“思い込み”を解消し、実行する方法を以下に述べる。
1.動けない理由は“恐怖心”によるものであることを自覚する
私は楽しく仕事が出来ていなかった時期は“休むこと”が苦手であった。
なぜ休めなかったのかというと「休めない」という“思い込み”が強かったからであるが、根本的な原因は“恐怖心”にあった。
“行動”“思い込み”“恐怖心”の関係性について例を挙げて説明する。
例:仕事が手いっぱいで休みが取れない
「休みたくても休めない」という人は多い。
「休みたいけれど上司が休んでいないから、これくらいの仕事量はやって当然なのではないか」「どれだけやっても終わらない仕事を置いて休むなんていう選択肢はない」「今休んでも仕事は減らず、結局自分の首を絞めるだけ」といったように、その考えがあたかも当然かのように私は考えていた。
自分が休むという場面に直面すると、休めない理由をたくさん考えてしまい、実行に移せない。しかしながら、実際のところ若手職員が1日休んだくらいで会社は潰れないし、仕事もなんとかなるものである。
別の角度から見れば何も問題がない状況であったとしても、なぜ「休めない」という“思い込み”が強かったのだろうか。
実際、私の中の心の奥底の感情としては「休んだら周囲の人に“仕事ができないやつ”と思われるのではないか」「周囲からの信頼を損ねるのではないか」という思いが強く、そういった“恐怖心”が私の考えの前提に合った。
そのため、恐怖を感じないような選択を無意識のうちに行い、「休めない」という“思い込み”をつくり出し、体は休みたいと思っていたとしても本心とは異なる“行動”をしてしまっていたのである。
“恐怖心”は誰にでもあり、一生なくなることはない感情である。
しかし、自分の行動を制限する“恐怖心”を特定し、対処法を自分なりに見つけることにより“行動”に移せるようになる。
2.実行するための仕事術を身に着ける
上述した「休む」という行為も、自分が好きなように行動するためにも自分の仕事がある程度できている状態が望ましい。
そのためには思い通りに仕事を実行するスキルが必要となってくる。
ここでは詳述はしないが、参考までにスキルアップのポイント(例)を以下に示す。
最後に
仕事に対する価値観は人それぞれである。
誰もが“楽しく仕事をする”ことを望んでいるとは限らないが、今回の記事を通して共感できる部分、できない部分を各々が感じ取ることで、自分の価値観を再確認して頂き、より良い仕事の時間を過ごせて頂ければ幸いである。