理系を捨てた理系女子の1年後
こんばんは。
理系女子のYokoです。
時の流れは早いもので、もう10月。今年も残り3ヶ月。
それもそうですが、さっき気が付いて驚きました。
あの決断から早一年が過ぎていたなんて。
なんちゃって転職をしてから1年が経過
なんちゃって転職をした時から1年が経過しました。
なぜ「なんちゃって転職」なのかと言うと、会社は退職していないけれど、自分の中では転職した気分になっているから笑
もう少し詳しく説明すると、
私は大学の工学部で土木の専門知識を学んで、卒業後はその知識が活かせる“建設コンサルタント”という業界で働いていました。
“建設コンサルタント”って何?と思う人がほとんどだと思いますが、
国や地方自治体から依頼されて、道路、トンネル、橋梁、鉄道や都市全体の計画や設計をするのが建設コンサルタントの仕事です。
家やビルを建てるには、建築設計事務所が設計を行いますが、物は違いますが設計事務所と同じ立場で、道路などの社会インフラを計画・設計する仕事。
そんな、かなり専門的な業界で仕事をしていたのですが、色々あって(ここは話し出すと長くなるなるので割愛)昨年の8月に意を決して「会社を辞めます」と上司に申し出ました。
当時、既に小さなベンチャー企業への就職が決まっていたので、辞める事への迷いはありませんでした。
社長まで話は通っていたのですが、これもまた色々あって(省略)結局会社に残留することになりました。
しかし、留まったと言えど、建設コンサルタントとしてではありません。
技術者としての経験を捨てて全く違う仕事へ
昨年できた事業部のメンバーとしての残留でした。
建設コンサルタントは受注産業で、請負の仕事なのですが、建設業界の厳しい状況で生き残るための一つの策として、“自主事業を行う”という動きがあり、そこで働くことになりました。
メンバーは私を含めて3名の小さな部署です。
ベンチャー企業に行く予定でしたが、同じような社内ベンチャーに転職したような状況。
ただ、一つ言えるのは、今までコツコツと培ってきた技術的な実績を手放したということ。
興味がなくいい加減に仕事をしてきたわけではなく、設計の仕事に真剣に向き合ってきたからこそ、手放すのには勇気が必要でした。
年配の方から見れば少ない時間かもしれませんが、大学4年間と就職してから3年半の合計7年半の間、自分なりに一生懸命土木の世界と向き合い、技術者として成長してきたという自負があったからです。
しかし、そんな後ろ髪を引かれる思いを断ち切り、技術者の世界とはお別れして辞めたと思ったら結果的に会社は辞めずに、ちょうど1年前の10月より事業部メンバーとしてスタートを切ることになりました。
仕事が変わってもビジネススキルは同じ
あれから1年、全く違う仕事をして思うことは、
「今まで蓄積してきた専門知識は活かせないけれど、今まで養ってきたビジネススキルは十分に通用する」ということ。
親に「会社を辞めて全然違う仕事の会社に就職する」と打ち明けた時、「せっかく大学や今まで勉強してきたのに」と言われました。
確かに私がやろうとしていることは、言わば文系の人がやるような仕事。
私も理系の技術者はその世界でしか通用しないものだと思っていました。
しかし、実際に仕事を変えてみるとそうでもありません。
通用しないのは知識だけで、それ以外は通用するんでするんです。
経験は積まなければいけないけれど、知識は人に聞けばいい。
学びたければ学べばいい。
それで解決してしまいました。
それで、ビジネススキルというものは、何にでも応用が効くものなんだと実感しました。
鉄筋コンクリートの設計図を書く経験まで活かされる
例えば、一見他の役に立たなさそうな鉄筋コンクリートの設計図を書く経験まで他のものに応用できるのです。
設計をする際は様々な知識の情報収集、土地柄に沿ったオーダーメイドの提案、
構造計算や図面作成、その中で様々な人と関わり、一つのものを作り上げてきます。
そんな経験が応用できる具体的な内容を挙げてみます。
・客先への技術提案書作成
→企画書、営業資料作成
・現地調査計画作成
→イベント企画の当日の段取り作成
・構造計算
→データ分析
・設計図作成
→チラシなどの告知物やWEB製作
・数量計算書の地道なチェック
→月初の売上チェック
・大規模設計のプロジェクト管理
→新規事業立ち上げの工程管理
・協力会社との電話でのコミュニケーション
→現場スタッフとのコミュニケーション
・検査前の連日の残業
→事業立ち上げ前の連日の残業(笑)
・技術専門書から必要な知識の抽出
→マーケティングや広報の本から必要な知識の抽出
・メールの早打ち
→そのまま
・報告書作成
→企画後の報告書作成
などなど。
挙げるときりがありませんが、扱う対象は違ってもスキルや経験は応用できる部分がたくさんあるということがわかりました。
まとめ
専門職が専門を捨てたとしても、そこで養った経験は十分に応用が利く。
学生時代の理系、文系はあまり関係ない。
もし、「自分はこれしかやって来なかったから」と言う事が引っかかって次へ進めないような事があったとしたら、「いや、別の事でも応用できるんだ」って思っていただけたら幸いです。
それではまた次回♪
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