上司に無茶振りされた時の対処法(1/2)

前に会ったのは、2年ほど前の共通の友人の結婚式だろうか。この間の共通の友人の結婚式で、私は仕事で出られなかったため、行けなくて、その時の写真を見て何となく久しぶりに話したくなって、帰省の期間会えないかと声を掛けた。

私が関西を離れてから、4年と3ヶ月。その間に梅田はずいぶん様変わりをした。人の多さは変わらないが、周辺の建物がずいぶん変わった。昔から待ち合わせの名所としていた阪急梅田駅の紀伊国屋の前の大型スクリーン”BIGMAN”。4年前は2つスクリーンがあったのに、今は1つは撤去されている。現存するスクリーンを背に正面や右を見ると、真新しい大型スクリーンが幾つもできていて、”梅田の名所BIGMAN”の存在も薄くなったななんてことを考えながらも、やはり伝えやすいのか、いつもの待ち合わせ場所は若者達でごった返していた。そんな中、仕事帰りだという友人を待った。

「久しぶり〜!ごめん遅くなって!」

そんな調子で現れた彼女。大学時代と何も変わっていないように感じる。しばらく会ってなかった分、どんな感じで接していたかな、なんて考えながら近で入れそうなお店を探す。

「どこにする?グランフロントにする?やっぱりLUCUAにしよっか。」

「うーん、その辺りわからんからついていくわ。」

大阪駅前開発に伴いできたLUCUAやグランフロント。2回程度行った事があったが、お店選びが出来る程知識はない。急な選択は知っている人間に任せた方がいいだろう。そう思って、相手に任せる事にした。

「あー、でも今いっぱいそうやから、やっぱり三番街にしよう!」

「確かに、あそこやったら並ばずにすぐ入れるような気がする。」

そんな会話をしながら、いつしか時の流れを忘れたかのように、すぐに学生時代の距離感になった。ちょっとヘルシーな和風パスタ屋を見つけ、食事が運ばれてくるまで、会っていなかった4年間、その間の距離を埋めるように、色々な話をする。先輩に子供が生まれた話、友達が結婚した話、最近の仕事の話など、そんな中、ふとした間があり、少し言いにくそうに彼女が切り出した。

「上司にイラっとした時どうしてる?」

「イラっとした時って、いろいろあると思うけど、例えば嫌味を言われるとか?」

「そうそう。急に『ちょっとこれ15分でやって』とか。」

「あぁ、無茶振り?」

「そう!なんか最近無茶振り多くてさぁ。Yokoもある?」

「そうなんや。今は無いけど、前の職場はしょっちゅうあったわ。」

「どうしてた?」

「まずは、チームの状況を見て返答を考えた。」

「状況を見て?」

私の意外な返答に、次の言葉への期待感か、困った顔は保ちつつ、少し目が輝いた。

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