リケジョ、嫁に隠れて肉を食べる。人によって食べるものって違うんだと気づいた。
人の体は食べるものでできている。
本当にその通りだと思った。
リケジョの嫁”みっけ”が家に来てから2週間ちょっとが経過した。
彼女は自炊をするので、基本的に晩御飯は彼女の手料理となる。
ご飯と野菜を中心としたスープやカレー。
とても健康的な食事。
基本的にスーパーでお惣菜を買ってくる生活を5年ほどやっていた身としてはとてもありがたい話。
だが、昨日、無性にとある衝動が私を襲った。
肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉肉...
内側から込み上げる気持ちとはこのことか。
帰宅電車の中、肉への思いが体を占めていく。
あぁ、”みっけ”の料理はおいしいが、今日は肉が食べたい。
今日は”肉”が私には必要だ。
動かされるように肉を求めてスーパーへ駆け込む。
そうすると、また別の衝動が生まれてきた。
豆ーー!!!
おぉ、今度は”豆”!!!
お豆さんが入った五目煮を探して目が動く。
肉やら豆を見ると、すべて美味しそうに見える。
結局、「ひじきとお豆さんの煮物」「納豆」「ハムが入った中華マリネ」をお買い上げ。
最終的には豆の衝動の方が少し強くなったような結果だった。
帰宅後、”みっけ”はまだ帰っていなかった。
世の中の既婚男性は同じような経験をしたことがあるのだろうか、なんてことを考えながら、「豆」と「肉」を堪能した。
私は食に関してはよくわからないが、タンパク質とやらを欲していたようだ。
振り返ると、一人で生活していた頃、家で「白ご飯」は頻繁には食べなかった。
たまに食べるといった程度。
特に理由がある訳ではなく、必要性を感じていなかったのだ。
ご飯を食べなくても生きていける。
だから、しばらくの間、炊飯器も使うことがなかった。
それに比べて、肉や豆はすぐに手が出ていた。
野菜は意識的に摂るようにしていたが。
私は体力がそんなにある方ではない。
仕事もデスクワーク。
たまに外に出て仕事をすると、何日か疲れを引きずる。
それと比較して”みっけ”は「庭師」。
基本的に外での仕事。
それに体力がめちゃめちゃある。
仕事帰りに目黒から北千住まで約20kmを歩いたり、市川から都内まで約15km歩いたり、私には理解のできない生活を送っている。
あんなに朝早くに仕事に出て、外で仕事をして、しかも帰りは長距離を歩いて帰ってくるなんて。
もう、何回も歩いて帰ってきているけれど、毎回驚いてしまう。
「きっとそのうち驚かなくなるよ。」
と”みっけ”は言うが、私はいつまで驚き続けるのだろう。
そのパワーの源はやっぱりご飯だろうか。
私は食のことはよく知らないが、炭水化物(=ご飯)がパワーの源ということはわかる。
だから”みっけ”は毎日ご飯を炊くのだろう。
タンパク質(=肉や豆)は何の効果があるのだろう?
よくわからないが、とりあえず、今の私にはタンパク質が必要であったということだろう。
必要でなければ、欲しくはならない。
欲しいということは、今必要であったということ。
人の生活スタイルによって、食べるものは変わってくるのだということを理解した。
”みっけ”の手料理は美味しいが、自分に必要な栄養素も摂るようにしよう。
お惣菜を買った思ったこと。
やっぱり、家での手料理ってなんでも美味しいもんだなと。
”みっけ”のありがたさに改めて気づく。
この間、この生活を知った友人から「出て行ったら大変ちゃうの?」と言われたが、確かに。
私も、肉や豆料理、覚えた方がいいかな。